パソコンを購入する際、多くの方が「自作にするか、BTOパソコンにするか」で迷います。2025年6月現在、BTOショップの代表例としてドスパラが20万円程度で販売しているRTX 4060搭載モデルを参考に、パーツを自分で選定した場合と比較し、それぞれのメリット・デメリット、コスト面の違い、購入時の注意点をわかりやすく解説します。
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最初の結論:どちらを選ぶべきか?
このページを見ているくらいなら、率直に言うとBTOにしたほうが良いでしょう。ただ、昔自作をしていて最近の相場や仕様がわからない方も多いと思います。このページでは2025年6月時点の最新事情を整理していますので、ぜひ参考にしてください。
BTOパソコンと自作PCの基本的な違い
BTO(Build To Order)パソコンは、ショップが用意したパーツ構成から選択し、完成品として出荷されるパソコンです。一方、自作PCはユーザー自身がパーツを購入し、組み立てるパソコンのことを指します。それぞれに特性があり、どちらを選ぶかは用途やスキル次第です。
BTOパソコンのスペック例と価格
まずは、価格でどれくらい差がでるか見ていきます。
2025年6月現在、ドスパラで人気の20万円程度のBTOパソコンのスペックは以下の通りです。
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BTOパソコン詳細仕様(2025年6月時点)
204,980円 + 送料3,300円
項目 | 仕様 |
---|---|
OS | Windows 11 Home 64ビット |
CPU | Core Ultra 7 265F(2.4GHz-5.3GHz/20コア/20スレッド) |
CPUファン | (空冷式) 12cmサイドフロー大型CPUファン |
CPUグリス | ノーマルグリス(熱伝導率:0.8W/m・K程度) |
GPU | NVIDIA GeForce RTX 4060 8GB |
メモリ | 32GB (16GBx2) (DDR5-5600) |
SSD | 1TB SSD (M.2 NVMe Gen4) |
電源 | 650W (80PLUS BRONZE) |
マザーボード | インテル B860 チップセット ATXマザーボード |
ケース | ガレリア専用 SKケース (ATX) スタンダード(ガンメタリック)Ver.2 |
合計 | 204,980 |
送料 | 3,300 |
自作PCで同等性能を構築した場合のコスト
同等クラスのパーツを個別に選定した場合の価格は以下の通りです。中古やセールがあればもっと安くできるかもしれませんが、再現性を高くするため同じドスパラで構成します。パーツの価格は2025年6月時点の参考相場です。
BTOパソコン詳細仕様(2025年6月時点)
※CPUクーラーは付属を使っています。
項目 | 仕様 | メーカ/値段 |
---|---|---|
OS | Windows 11 Home 64ビット | 16,280 |
CPU | Core Ultra 7 265KF BOX(3.9GHz-5.5GHz/20コア/20スレッド) | 44,980 |
CPUファン | リテール | |
CPUグリス | 無し | |
GPU | NVIDIA GeForce RTX 4060 8GB(Palit社) | 41,980 |
メモリ | Crucial CP2K16G56C46U5 16GB 2枚組 | 3,980 |
SSD | ADATA SLEG-860-1000GCS-DP | 8,980 |
電源 | 650W (80PLUS BRONZE) ASRock Challenger CL-650B (650W) | 9,580 |
マザーボード | >ASRock B550M Pro4 (B550 AM4 MicroATX) | 7,480 |
ケース | MONTECH AIR 903 MAX White (ATX ガラス ホワイト) | 8,980 |
合計 | 167,640 |
補足情報:GPU(グラフィックボード)の選定理由について
今回、RTX 4060を搭載した構成を採用しているのは、2025年6月時点のSteamハードウェア調査において、RTX 4060とRTX 3060が使用率トップを争っているほど人気のGPUだからです。コストを抑えつつ将来性も確保できるため、20万円未満でゲーミングPCを構築する場合に最適な選択肢の一つです。
補足情報:CPUの選定理由について
2025年6月時点で、Core Ultra 7 265KF BOXの方がCore Ultra 7 265Fより性能が高く、価格が安かったためです。発売当初77,000円→45,000円
約4万円ほど自作の方が安くなっています。組み立て代行をお願いしても、プラス22,000円で差額は2万円になります。
TSUKUMOなら会員価格で18,370円なので、さらに安くなります(パーツはTSUKUMOで買う必要あり)。
ショップに行くことができるなら、豊富な知識を持った店員さんがいるので、一緒にパーツ選びすれば、さらに安心して購入できます。
パーツショップの店員さんの態度が悪いときは違う店に行きましょう。
今回の結果を踏まえたメリット・デメリットを見ていきます。
自作PCのメリット・デメリット
- メリット
・パーツを自由に選定できる
・アップグレードしやすい
・パーツ単位で保証を受けられる - デメリット
・ない
自作PCのメリット・デメリットに対する反論
- メリットに対する反論
・パーツ選びを誤ると余計なコストが発生する
・規格の進化が早く、流用が難しい場合が多い(が、今回は最新パーツなので組み換え可能)
・保証を受ける際に切り分けが大変 - デメリットに対する反論
なし
BTOパソコンのメリット・デメリット
- メリット
・届いてすぐ使える
・一括保証でトラブル時に安心
・価格が最適化されている - デメリット
・パーツ選択肢が限られる
・汎用ではないパーツが使われる場合がある
・構成の詳細がわかりにくい
BTOパソコンのメリット・デメリットに対する反論
- メリットに対する反論
・不要ソフトが多いとされるが、家電量販店モデルが中心で、BTOショップではほぼプリインストールがない
・一括保証は便利だが修理が長引く場合がある
・パーツ品質が必ずしも高いとは限らない - デメリットに対する反論
・主要用途には十分なスペックを選べる
・多くのパーツは汎用規格で交換できる
・購入前に問い合わせすれば仕様確認が可能
結論:どちらを選ぶべきか?
ドスパラの場合で比較しました結果だけなら、今回の場合は自作がおすすめです。自分なりの構成で検討してみてください。
Q&A
自作PCの保証はどうなりますか?
パーツ単位で保証がつきますが、トラブル対応は自己責任です。
BTOでもパーツ交換はできますか?
基本的に市販パーツと互換性がありますが、独自設計の部分は注意が必要です。
どちらが安定動作しやすいですか?
BTOは動作検証済みの構成なので安定性が高い傾向にあります。