自作PC VS BTOパソコン どっちがお得?15万円未満の2025年6月時点コスト徹底比較

2025年6月27日金曜日

BTO 自作

自作 VS BTO

パソコンを購入する際、多くの方が「自作にするか、BTOパソコンにするか」で迷います。
2025年6月現在、BTOショップの代表例としてドスパラが15万円程度で販売している、モンハンができる程度のモデルを参考に、パーツを自分で選定した場合と比較し、それぞれのメリット・デメリット、コスト面の違い、購入時の注意点をわかりやすく解説します。

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最初の結論:どちらを選ぶべきか?

このページを見ているくらいなら、率直に言うとBTOにしたほうが良いでしょう。
ただ、昔自作をしていて最近の相場や仕様がわからない方も多いと思います。
このページでは2025年6月時点の最新事情を整理していますので、ぜひ参考にしてください。

BTOパソコンと自作PCの基本的な違い

BTO(Build To Order)パソコンは、ショップが用意したパーツ構成から選択し、完成品として出荷されるパソコンです。一方、自作PCはユーザー自身がパーツを購入し、組み立てるパソコンのことを指します。どちらも高性能なマシンを手に入れる手段ですが、それぞれに特性があります。

BTOパソコンのスペック例と価格

まずは、価格でどれくらい差がでるか見ていきます。
2025年6月現在、ドスパラで人気の15万円程度のBTOパソコンのスペックは以下の通りです。

GALLERIA RM7R-R46 5700X/Insight Viewパネル搭載 台数限定モデル
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BTOパソコン詳細仕様(2025年6月時点)

134,980円 + 送料3,000円

項目仕様
OSWindows 11 Home 64ビット
CPUAMD Ryzen 7 5700X (3.4GHz-4.6GHz/8コア/16スレッド)
CPUファンPCCOOLER CPS RC600-67 空冷式
CPUグリスノーマルグリス(熱伝導率:0.8W/m・K程度)
GPUNVIDIA GeForce RTX 4060 8GB
メモリ16GB (8GBx2) DDR4-3200
SSD500GB M.2 NVMe Gen4
電源650W (80PLUS BRONZE)
マザーボードAMD B550 チップセット マイクロATX
ケースガレリア専用SKMケース(MicroATX)スタンダードVer.2
合計134,980
送料3,300

自作PCで同等性能を構築した場合のコスト

同等クラスのパーツを個別に選定した場合の価格は以下の通りです。中古やセールがあればもっと安くできるかもしれませんが、再現性を高くするため同じドスパラで構成します。パーツの価格は2025年6月時点の参考相場です。

BTOパソコン詳細仕様(2025年6月時点)

※CPUクーラーは付属を使っています。

項目仕様メーカ/値段
OSWindows 11 Home 64ビット16,280
CPUAMD Ryzen 7 5700X (3.4GHz-4.6GHz/8コア/16スレッド)22,980
CPUファンリテール
CPUグリス無し
GPUNVIDIA GeForce RTX 4060 8GB41,980
メモリ16GB (8GBx2) DDR4-3200
3,980
SSDADATA SLEG-860-500GCS-DP (M.2 2280 500GB) ドスパラ限定モデル5,880
電源650W (80PLUS BRONZE)
ASRock Challenger CL-650B (650W)
9,580
マザーボードASRock B550M Pro4 (B550 AM4 MicroATX)7,480
ケースMONTECH AIR 903 MAX White (ATX ガラス ホワイト)8,980
合計
117,140

送料まで入れれば約2万円ほど自作の方が安くなっています。では、この差を埋めるメリット・デメリットを見ていきます。

自作PCのメリット・デメリット

自作PCは自由度が高い反面、リスクも存在します。以下に主なメリット・デメリットを整理します。

  • メリット
    ・パーツを自由に選定できる
    ・アップグレードしやすい
    ・パーツ単位で保証が受けられる
  • デメリット
    ・初期不良の切り分けが難しい
    ・組立てや設定に知識が必要
    ・購入価格が高くなる場合がある
    ・故障じゃないが相性でメモリが認識しない
    ・組み立て、OSのインストールが必要

BTOパソコンのメリット・デメリット

BTOは初心者におすすめしやすい選択肢です。メリット・デメリットは以下の通りです。

  • メリット
    ・届いてすぐ使える
    ・一括保証がある
    ・コストパフォーマンスが高い
  • デメリット
    ・パーツの選択肢が限られる
    ・ショップ独自パーツで互換性不明な場合がある
    ・細かい仕様が事前に分かりにくい

自作PCのメリット・デメリットに対する反論

  • メリットに対する反論
    ・パーツを自由に選べるが、自分で選ぶので、間違って規格違いを買ってしまい、余計な出費になることもある。
    ・アップグレードしやすいが、今回のRyzen7 5700Xだとマザーボードの規格が古いため、マザーボード、メモリのパーツ流用できない。
    ・パーツ単位保証は便利だが、トラブル切り分けが手間になる。
  • デメリットに対する反論
    ・初期不良の切り分けは経験を積めば難しくない。
    ・知識は必要だが、最近は動画や解説サイトが多くハードルは下がっている。
    ・価格が高くなる場合もあるが、セールや中古活用で安くできる場合も多い。
    ・メモリ相性問題は互換表やレビューを確認すれば回避しやすい。

BTOパソコンのメリット・デメリットに対する反論

  • メリットに対する反論
    ・届いてすぐ使えるが、不要なソフトが多い場合(期間限定のウィルスチェックソフトとか)がある。
    ・一括保証は便利だが、修理に時間がかかることがある。
    ・コスパが高いが、パーツ単体の品質が低い例もある。
  • デメリットに対する反論
    ・パーツの選択肢は限られるが、主要用途には十分対応できる。 ・独自パーツでも交換できる場合が多い。
    ※しかし、例のように今更Ryzen7の5700Xだとマザーボードの規格が古いため、マザーボード、メモリのパーツ流用できない
    ・仕様は分かりにくいが、購入前に確認や問い合わせができる。

結論:どちらを選ぶべきか?

結論として、2025年6月時点では手間とコストだけを重視するとBTOの方が若干有利です。しかし、自分だけの理想構成を目指したい場合やアップグレードを視野に入れるなら自作も十分魅力的です。

初心者の方はBTO、パーツ選びや組立てに慣れている方は自作PCがおすすめです。

Q&A

自作PCの保証はどうなりますか?

パーツ単位で保証が付属しますが、トラブル時に自己対応が基本です。

BTOでもパーツ交換はできますか?

多くのBTOは市販パーツと同じ規格なので交換可能ですが、一部独自設計の場合注意が必要です。

どちらが安定動作しやすいですか?

BTOの方が動作検証済み構成で出荷されるため安定性が高い傾向にあります。